due SOUTH Pilot  国境を越えて 第1、2話 (writer:Paul Haggis   Director:Fred Gerber )
 このエピがなかったらNHKさんのdueSOUTHもディーフも存在しませんでした。(さとうさんたも・・・)視聴率を上げてくれたカナダの皆さんありがとう!
このエピの見所はずばり 
「山小屋でだだをこねるディーフ」でしょう。(笑) 初代ディーフィーぬいぐるみのようで ぷりてぃ〜だわぁー。
では、ディーフは置いといて・・・このエピはフレイザーが何故シカゴにやってきたか、フレイザーってどういう人か、レイとの出会い,アメリカ対カナダなどなど・・・
dueSOUTHを見るためには必須のエピです。 本国カナダでは2時間スペシャルドラマとして放映されました。

Episode Guide

♪オープニング カナダ極北 雪景色
一発の銃声とともに一人の騎馬警官が雪の中に倒れた・・・・・
それは 若き騎馬警官ベントン・フレイザーの父 ロバート・フレイザーだった。


ベントン・フレイザーはノーストウエスト準州に勤務し、吹雪の中もものとせず犬ぞりで犯人を追いかける熱血騎馬警官。
そんな彼に父の死の悲報が伝えられた。死因は「ハンターの流れ弾に当たっての死亡」であった。傷心で事故現場を訪れたベントンは回りに謎の死を遂げているカリブの群れと人の足跡を発見する。不審に思った彼は独自の調査を開始し、事件当日シカゴのハンティンググループが来ていたことを突きとめた。 その後捜査権はシカゴ警察の管轄下に移るためベントンはシカゴ領事館転勤を申し出る。父の友人であり上司であるジェラードは何故かベントンの転属にいい顔をしない。
しかし優秀な騎馬警官ロバートの息子であるということで他の上司が転属を承認する。
シカゴで事件を担当していたのはイタリア系アメリカ人レイ・ベッキオだった。
二人で捜査を進めているうちに犯人はプロの殺し屋ドレイクだということが判明する。ドレイクの写真を見てピンと来たレイはベントンを連れてチンピラの溜まり場の居酒屋を訪ねようとする。途中、「ちょっと寄りたいところがあるんだけど・・・」とベントンが寄ったのはシカゴの検疫所だった。そこでベントンは彼のパートナーである命の恩人(狼)ディーフを拾い2+1匹で居酒屋にのり込むことに・・・しかし、もう少しのところで容疑者ドレイクを逃してしまう。銃撃戦で店をめちゃめちゃにしてしまったということでレイは上司に叱られる。レイに迷惑をかけてすまないと思ったベントンはお礼を言ってその場を立ち去るのだった。 解決できない事件に思い悩むベントン。レストランで父の日記を読んで思わずこみ上げてくるものがあり目頭を抑えていたちょうどその時、レイがやってきた。 お互い父の話をし、心を打ち明けあう二人。まったく育ち、文化は違っても何か共通するものを感じたのだった。


ここで 日本版 国境を越えて 前編は終わ

日本版 国境を越えて後編

父を亡くし、この世でたった一人ぼっちになってしまったベントンを元気づけようとレイは自宅の夕食に彼を招待する。大家族のベッキオ家はワイワイガヤガヤとにかく騒々しい。なかでもレイの妹フランチェスカはすっかりベントンを気に入ってしまったようだった。食事中またまたピンと来たレイはベントンを連れてドレイクの元妻の家を訪ねる。 もしかして彼女だったら何かを知っているかもしれないからだ。しかし結局彼女もグルでドレイクがいると教えられた場所には爆弾がしかけてありレイは重傷を負ってしまったのだった。またベントンは越権行為ということでカナダに強制送還され処分を受けることになった。そこでベントンを迎えに来た上司ジェラートと車の中で話をしていると突然ドレイクが現れベントンを射殺しようとする。しかしベントンはうまく犯人を取り押さえ現行犯で逮捕しようとした。その瞬間、ジェラートは犯人を射殺してしまったのだ。ナイフを出そうとしたからだっと言い張るジェラートにベントンは大いに不信感を持つ。自国に帰ったベントンはイヌイットの青年の証言から事件に巨大ダム建設がかかわっていたということをつきとめる。父が殺された場所の地域ではダムがからんだ汚職が行われジェラートはその口止め料をもらっていたのである。ジェラートは父ロバートフレイザーも口止め料を受け取ったという。 父の潔白を信じるベントンは、国とジェラードに挑戦状を叩きつける。
不正を暴こうとしするベントンが煩わしくなった国はベントンを始末しようと武装グループを雇う。山小屋で敵を迎え撃つベントン。緊張が高まった瞬間ノックの音がした。銃を構え戸を開けるとそこに立っていたのは瀕死の床から這い出たスキーウエアのレイ・ベッキオだった。彼は寝ながらも事件のことを考え、犯人を割り出すことができたのである。その後二人で見事武装集団を交わし、真犯人ジェラートを見事告発することができた。 めでたし めでたし(パチパチ)   そして、ベントンは本格的にシカゴに生活を移し、レイとともに新しい第一歩を踏み出す。


Character Sketch
ディーフェンベーカー
川で溺れていたフレイザーを助けたとき、水の冷たさで耳が聞こえなくなった
*検疫から出てきたときかなり興奮状態、レイに迫りまくる
*シカゴ領事館での任務は切手を舐めること

*「ステイ」とフレイザーに言われても車にステイすることができない
☆フレイザー
かなり無茶をしてでも犯人を追う      鮭ドロウボウを追っかけて吹雪の中、300kmも犬ぞり走らせる
礼儀正しいが度が過ぎる            タクシー乗り場で人に譲っていて結局自分は乗れない
*運動神経バツグン              
格闘ならまかせとけって感じ!
*優れた捜査能力
*法を重んじる  
*タイピング 1分間に100ワード    



☆レイ
おとり捜査の成果はともかくとして自称得意としている             
*アルマーニを好む     

*イタリア系大家族、いつも騒がしい     

*言葉はきついがハートはとっても温かい
*人の鼻を見分けるのが得意
*すぐ爆弾、銃に頼る


Quote

 気になるシーンの引用です。     

Ray:you know I started thinking when you left.
Ben- You solved all 41 cases.
RAY- yeah well I got restless. I made a few calls. Truth? I called every snitch I ever knew. No one's talking, no one knows Drake, no one wants to know me. What's this?
Ben- My father's journal.
RAY- Looking for something you missed.
Ben- Yeah
RAY- 1969 your going back a ways .. you find anything.
Benr- I don't know.

英語だとそんなにレイの言葉使いって悪くないのにどうして日本語だとそうなっちゃうのかな(笑)でもそこがまたいいのかも。最初から阿藤さんはピッタリですI don't know が わからんにも笑えます。
フレイザーとレイが父親のことを語り合うシーン

レイ「あぁ…お前が帰った後で考えたんだけどさぁ。」
ベン「41件解決して?」
レイ「いやぁ、落ち着かなくて…2、3電話をしたりして。
   …聞きたい?情報屋を全部当たったが、ドレイクなんて知らねーとさ。   皆、シラ切ってる。   何だそれ?」
ベン「父の日記だ。今読んでた。」
レイ「捜査のヒントに?」
ベン「ああ」
レイ「69年かよ!溯るなぁ…なんかあったか?」
ベン「わからん。」

レイの優しそうな目つきがいいわあ。結局ナンダカンダ言ってフレイザーをほっとけないのね。そんなレイに「41件解決して」と嫌味な突っ込みはやめましょう>フレイザー(笑) 私見ですが、別に捜査のヒントに日記を読んでいたわけではなくて父の思い出にひたっていたのをそう取り繕ったような気がします。



RAY- Look I know how you must feel I mean if it was my old man.... well if it was my old man i'd be the last man he'd want on the case he pretty much thought I screwed up everything I ever touched. You know he's been dead these past 5 yrs and I still feell I'm trying to prove myself to him. Did your Father want you to be a cop?
BEN- I don't know All these yrs I can't remember him asking me to do anything for him, not one thing. This is the only time he's ever needed my help.
直訳「父になにかして欲しいと頼まれたことなんて覚えがない。今回は唯一彼が僕の助けを必要としているときなんだ。」
RAY- you got any other family?
BEN- No
RAY- Well I'm going to show you why you're a lucky guy. Come on.


レイ「はぁ…。あのな、気持ちは解る。自分の親父なら…
   まぁ、俺の親父なら、俺にだけは捜査を任せたくねェと思うよ。
   親父は俺が何やっても必ず失敗すると思ってた。だから…
   親父が死んで5年も経つのに、未だに親父に認められたくて頑張ってんだよ。   親父が警官にって?」
ベン「どうかな?」
   「父に何かして欲しいと頼まれた事なんて覚えがない…
   一度もね。   だからせめて、真犯人を突き止めたい。」
レイ「他に家族は?」
ベン「…ない。」
レイ「お前がどんなに恵まれてるか見せてやる、来い。」

二人が父親の話をするシーンなんですが大好きなシーンです。レイが「Look」と神妙な顔つきで話すのにクラっ。それにとっても思いやりがあるんですもの。
でもこの日フレイザーを夕食に招待しなければ、フレイザーはフランチェスカに追いかけ回されることもなかったのにねぇ・・
・・



Chief- I talked to the super at your last job .. he suggested transfering you further north.
BEN- Well that would put me in Russia Sir.
Chief- Seems the only ppl that do want you are in Chicago. If I were you I'd make do until things calm down.
BEN- How long will that be?
Chief- You turned in one of your own.. It's not right but....
BEN- Thanks for trying Sir...
Chief- Everyone says he was the last of a breed... It's not true... you are.

さて、この事件解決したように見えますが・・・・
第二シーズン、関連エピがあります!
裁判所前ッジェラートが逮捕されるシーン

チィーフ「署長と話したんだが、
      君をもっと北に移動させるべきじゃないかと言ってた。」
ベン 「と言う事は…ロシアですか?」
チィーフ「だが君はシカゴでしか必要とされていない。
      私なら…ほとぼりがさめるまで向こうで大人しくする。」
ベン 「どの…ぐらいでしょう?」
チィーフ「君は疑惑をはらした。無茶もやったが…しかしな。」
ベン「:ありがとうございます。」
チャーリー「みな、君の親父さんが最後の英雄だと言ってるが、
      それは違う。君だよ!」

ロシアですか?っととぼけたアンサーのフレイザーがおかしいわ。あなたロシア行ってどうするんですか(笑)
英雄と言われてちょっとだけ満足そうなフレイザーの表情が凛としていて惹かれます。
うしろにひそかにトロントの路面電車がごぉーっと走っていました(笑)

Trivia


フレイザーとレイが決まるまで

フレイザー役を決めるまで6ヶ月もかかったそうです。最初にポール・グロスのビデオを見たポール・ハッジス(クリエーター)は「こんな小太りな奴はダメだ!」っと却下。でも探しに探してまだ見つからなくてまあ試しに会ってみるかぁーと彼にに会って2、3分話したら「フレイザーはこの人しかいない!」と確信したとか。レイの方はディビッドに何度も頼んだけれどデビッドは断り続けやっとで引き受けてくれたそうです。

フレイザー役のここが大変
ポール・グロス 曰く、とにかく役作りに苦労したそうです。いろいろ研究しても浮かばない。声もどんなイメージで出せばいいかわからなかったとか。RCMPについて勉強もしたけれど結局これは寓話だから・・・と自分流に演じたそうです。

レイ役のここが大変
Pilotエピソードの中で一番苦労したシーンはカナダ領事館のシーン。無表情につっ立っているフレイザーに話しかけるのが大変だったそうです。「会話とは相手あってのものだから相手があーだとほんとリズムを作るのが大変だったよ」っと語っています。
(コンパニオンbook,pamella Interview,ディビッドのファンサイトより)

Pilotでレイはどうしてフレイザーにそこまで尽くす気持ちになったのでしょうか?

プレスキットによると、フレイザーの目的が父親殺しの犯人追跡だったのがきっかけのようです。

レイはその当時、死んだ父親との関係にわだかまりがあり葛藤がありました。そこで現れたのがフレイザー。フレイザー親子の関係に強い絆を見たときレイは羨ましく思いました。そしてレイはフレイザーと出会って自分と父親との関係の納得しえない問題を解決できたと書いてあります。
(うまく要約できません・・・)
Pilotはフレイザーの犯人追跡が前面に出ていますが、レイのこんな背景もあったのんですね。
(プレスキットはゆっちさんのサイトでご覧になれます。)


素朴な疑問
*レイの妹マリアは結婚して5年と言っているのに何故テーブルに子供が7人ぐらいいるのかしら?
*フレイザーはシカゴの飛行場で$100青年に渡していたけど、何故アメリカドルを持っていたの?
いつも持ってないのに・・
*フレイザーはシカゴの飛行場から高速沿いにダウンタウンまで歩いていったのかしら?
*ドレイクのアパートのドアは蹴った程度で壊れてしまうなんて・・・。
*山小屋でのフレイザーの髪型が伸びたり縮んだりしているんですけど・・・。

勝手な感想

このドラマのテーマである 友情&親子の愛&アメリカVSカナダ というものがうまーくブレンドされていましたね。
ただフレイザーの超人ぶりがイマイチ出ていなかったような・・・but フレイザー美しかったです。 とにかく顔が必要以上に整っている(?)いまどき珍しいほどハンサムな人だと思いました。
壮大な雪景色はまさにオープンニングにふさわしく何かが起こるぞっていう予感がしました。まだコメディー路線が確立されていないのか二人のやりとりはフツーでしたね。でもレイのはじけっぷりは期待をさせるものがありました。
ディビッドは最初からイキイキしていましたね〜すごく人間味があるような感じでした。レイのすまなそうな顔やニコニコした表情に一挙にファンになってしまいました。
ディーフィーきゃわゆいです。あのいたずらっぽい目がもうたまりません。モコモコふわふわ。それにしてもディーフを担いでフレイザーは飛行場まで行ったのでしょうか。重そう・・・・。

★ Pilot 初期の台本   Pilot 日本語版でカットされたシーン

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